1940年に創設された「フランク・ロイド・ライト財団」は、ライトの建築遺構を保存し、有機的建築の継承、教育を行う国際的な機関です。生涯にわたるアーカイブスには22,000点以上の図面、300,000通以上の文書、作品や美術品などが保管され、ライトの自宅兼スタジオであったタリアセンウエスト（アメリカアリゾナ州スコッツデール）を国際本部の拠点として、有機的建築の普及活動をはじめ、ライトの作品の歴史的価値やデザインに関する著作権や商標権の管理などに取り組んでいます。
このタリアセン・ウエストは、フランク・ロイド・ライトの才能を如実に表した傑作の一つと評価され、米国の歴史的建造物に指定され、世界からの視察者が絶えない特別な施設となっています。
また、「フランク・ロイド・ライト建築学校」のキャンパスとしても使われ、彼の生涯にわたる業績と設計思想を継承し、一般の人々も有機的建築を体験し、学べる場ともなっています。